<思いやりのあるコミュニティ宣言>
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  • [617]
  • おぼろ月夜の月

  • 投稿者:川井 浩
  • 投稿日:2016年 4月 5日(火)09時12分31秒
 
は、東からのぼる満月か、どうか。 ぼくのイメージでは、夕暮れがせまり、まだ、山の稜線がうっすらとみえるたそがれ時、まだ、空が闇ではなく、群青色のとき、東のほうから、春霞をとおして、昇ってくる月もぼんやりとおぼろげに見える、というふうに感じます。 作者は西の空に沈みゆく太陽を凝視しているというよりは、山の稜線さえもぼんやりとしかみえない、あたりを包み込むまだ明るい空の春霞の中に、ぼんやりとした月がのぼってきている情景を歌っているものという感じを受けます。
おそらく、空気はもう肌を切るような冷たさも無く、木々・草木は若芽をだしつつあり、土のにおいも甘く感じられることのことだろう。 菜の花が咲いているということは、桜の花も咲いていてもおかしくはない。 その、菜の花畑のにおいが春霞の空気を甘く満たしていたに違いない。
まさに、「にほひ淡し」とあるのは、月がわずかに匂っているのではなく、菜の花畑の菜の花のじゅうたんからの甘い香りが、ほのかに香ってきていたということだろう。

春霞というものは北からの、あるいは、冬の冷たい空気に南からの湿気をおびた空気が流れ込んで、空気中の水分が飽和状態となり、空気中で結露する現象で、なおかつ、その南からの空気は、春一番のような強烈な突風ではなく、やわらかくやさしい太平洋高気圧が南からゆっくりと北上するときに発生するものだと思います。 専門的に言うと違うかもしれませんが。。。
だから、確実に春に向かっている状況であることは間違いない。 早春賦がちょっと北の高気圧に太平洋高気圧が南に押しやられた状況とすれば、おぼろ月夜は、南の太平洋高気圧が冬将軍を北に追いやるようにゆっくりと北上している状況の歌ではないだろうか。

おそらく、里では桜ももうすぐ満開を迎えるという時期であったでしょう。 桜がさけば、春の嵐が来るから、かすみは桜の花びらと一緒にぶっ飛んでしまう。